与えることが与えられること

先日某駅のショッピングモールでフラフラしていたら
車いすの女性に声をかけられました。

「駅はどこですか？」


えっと。えっと。方向はあっちだけど・・
ここはB１Fだから上に上がらなきゃだけど
エスカレーターはダメだよね。

エレベーターを探して、発見！

でもエレベーターで１Fに上がっても
駅まではもうちょっとだし人が多いから迷うんじゃないかと思って

「駅までご一緒しますよー＾＾」


こういう機会は初めてでしたが
段差じゃなくても、ちょっとしたスロープでも一人で進むには
一度後ろ向きになったりしないといけないのだ、と
見て初めて知りました。これは大変！

というわけで車いすを押させていただきました。

ちょうど夕飯前くらいでものすごい人の中
おしゃべりしながら
かきわけかきわけ。
そのショッピングモールにも、初めてこられたみたいで
色々なお店が入っていることにとても驚いてらっしゃったので
あんなお店で〜こんなお店も〜あそこは〜・・と紹介しながら進みました。

車いすでひとりでお買い物なんて偉いなぁ、とびっくりしました。
外に出るのにもすべての場所がバリアフリーとは限らないし
そんな中思い切ってお出かけされて、パワフルですごいなぁ。と。



勝手な申し出で、ありがた迷惑だったかもしれないな、、
とも思うのですが、
「ありがとう、ほんとにありがとう。」
と言われて、
優しさをもらったのは自分の方こそだと思いました。。
お手伝いをさせていただいた。
今まで見えなかったものを見せていただけた。

赤ちゃん連れのお友達と歩いたりする時にも
いつもは全然気にしないような思いやりのアンテナが立ったりします。


こういうのって、ギフトだなぁと思ったりするのです。


どっちが与えた、とか与えられたじゃなくて、
いつか誰かがくれた優しさが
めぐりめぐって自分を助けてくれたり
そのお返しに自分が誰かの力になれることがあったり。



与えることは与えられてることで


「じゃあ、お気をつけて＾＾」

と、さよならしたあとに
感謝と優しい気持ちに包まれてる自分がいる。

それって、確実に彼女からもらった優しさ。


目に見えるところでの
与える→与えられる　という、上下関係なんかなくて
むしろ「いただいてる」んだということ。




ものがあふれすぎて、便利すぎたり、人と比べたり

つい
「足りない足りない」となったり


結局ものでは満たせなくて心が満たされなくて
相手に「私のことをわかってくれない。してほしいことをしてくれない。」

と、求めてばかりになりがちですけど


ほんとは、足りないときほど
ないからケチるんじゃなくて、むしろ
求めるよりも自分から与えてみれば、簡単に満たされるものです。


すぐ忘れちゃうんですけどね（笑）

また、見も知らない誰かの優しさで
また思い出されたりするのです。

忘れながら、何度でも「あっそうだ。。」って感動する。

人生、その繰り返しもいいもんじゃないかと思います。


だって、世界は循環してるんですから。



自分も日々たっくさん与えられてるし
与えられてるときは、逆に自分も誰かに「親身になる」という機会を与えてるのかもしれないし
自分にその機会が来たら、喜んで与えればいいのです。




『大丈夫』



チャンスや
運や
空模様や
通りすがりの誰も彼もが


微笑んでくれないなら
私から笑顔あげよう


Everything is all right　大丈夫